現地編集者の上原和夫氏による
写真提供久保田真一
1971年2月、野沢温泉は、ハネス・シュナイダーの故郷であり、ヨーロッパ有数のスキーリゾートであるオーストリアのサンアントン村と姉妹村になりました。
スキー場である両村は、<span>スキーや村の風習を通じて文化交流を行い</span>、<span>互いの村に人を送り</span>、<span>スキー技術やスキー場の経営について学び合ってきました</span>。<span>中学生の交流も長年続いています</span>。<span>野沢温泉村では</span>、<span>国際大会を開催し</span>、スキー場として、<span>村として発展していくことを世界に示しています</span>。<br>
日本スキー博物館は、1976年に伊勢宮公園内に建設され、坂部コレクションやスキー部用品をはじめ、スキーの誕生から現在までの国内外のユニークな展示品を所蔵し、スキー専門の博物館として唯一無二の存在となっています。スキーの歴史は、代表的な道具や写真の展示、年表などで紹介されています。
スキークラブの目的の一つである新人選手の育成は、多くの実力者を世界の舞台へ送り出すことに成功しています。1966年、野沢温泉中学校は札幌オリンピックの公認競技校に選ばれました。この時から村とスキークラブは、プロ選手の育成に力を入れるようになりました。1972年に野沢温泉ジュニアスキークラブを設立し、育成の中心的存在となっています。
これをきっかけに、1990年にはスキー選手の育成事業が事業化され、野沢温泉スキークラブに所属する選手は、最高のトレーニング環境のもとで経済的なサポートを受け、競技に専念することができるようになったのです。地元・野沢温泉でトレーニングに没頭できることから、オリンピックをはじめとする世界的な大会で活躍する多くのアスリートが生まれました。