秋の野沢温泉

秋は、私たちが最も好きな季節のひとつです。

夏のゆっくりした時間もいいけれど、秋の冷え込みは私たちの体を動かし、旅をし、そしてもちろん「冬支度」の心境に向かわせる。

スタートラインはお盆の終わり、8月中旬です。早いようだが、山の上では下草が刈られ、トンボが飛び始め、長く続いた夏日が短くなる頃である。

9月は夏を振り返る最後の季節ですが、10月も半ばになると......これぞ秋!という感じですね。

だから当然、山の紅葉も変わってきている。毛無山のブナは鮮やかな黄色に染まり、村からはその黄色が日に日に山を下っていくのが見えます。草原の草は自分よりも高い位置で風に揺れ、田んぼは一部収穫、一部完熟で農家を待っています。

山葡萄が熟し、山栗が実を落とし、森には想像を絶するほどの菌類が生息している。ブドウ、リンゴ、ナシ......旅館の調理場では、この季節を誰よりも楽しんでいることだろう。日本の休日の楽しみは食べること!という方、秋はいかがでしょうか?

この季節は、日本のお客様にとっても一年で最も旅行しやすい季節のひとつです。ほぼ毎週末、近隣の町でアート&クラフトフェアが開催されますし、アウトドアスポーツを楽しむにも最適な季節です。先週末の野沢温泉では、長距離のトレイルランニングやマウンテンバイクのダウンヒルだけでなく、13km、標高1,000mの自転車のヒルクライムイベントも開催されました。  

まもなく山の頂上の木々は葉を落とし、初雪が降ります。最初の数回の降雪は、半年間の緑が半年間の白に切り替わる大きなスイッチのための予行演習なのです。気温の変化に応じて雪は溶け、11月下旬から12月上旬にかけて、冬の土台となる最初の大きな嵐がやってくるのを待ちます。しかし、それまでには、ボイラーやヒーターの点検、スノーモービルの整備など、世界が変わる前にやらなければならないことが山ほどあるのです。